Home > 不動産投資信託 > 誕生の背景~その2~

無用の長物からの脱却

ただ所有しているだけではもはや資金を調達できなくなってきたことから、不動産はどうすれば再びおカネを集めることができるモノへと変化していくかという議論が出てくるようになりました。そもそも不動産は、値段があまりにも高く、1人の人間だけではとてもじゃないですができそうにありませんよね。そこで考えられたのが、前述した”不動産の証券化”です。その価値をまるで証券のように扱うことで、大口であった不動産の価値が小口化され、より多くの投資家により安価で投資してもらえるようになりました。さらには、より透明性・安全性を高めるために、様々な法律やルールが整備されていきました。

不動産投資信託は、その頭文字をとってリート(REIT)とも呼ばれています。実はこのリート、歴史は以外に古く、アメリカで1960年に誕生しています。ただ、取引量が急速に拡大したのは90年代以降で、不動産の有効活用を模索した日本がそれに倣ったようなカタチですね。ただし、日本のリートは諸外国と異なり、海外不動産への投資は認められておりません。このため、日本のリートは”J-REIT”と呼ばれ、他のリートと区別されています。日本では2000年11月に「改正投資信託法」が施行され、投資商品としての取り扱いが可能となり、翌年には 初のリートが東京証券取引所に上場されました。これにより多くの投資家から集めた資金を、オフィスビルや住宅、さらには商業施設や物流施設、ホテル、シニア向け住宅、インフラ施設など多種多様な不動産の購入が進むようになりました。運用するファンドマネージャーは、その賃貸収益や売却益などを投資家に分配しています。